FaceBook利用規約
林 孝匡弁護士がわかりやすく解説

Meta Platforms, Inc.
林 孝匡
弁護士からの
気をつけよう!
2022/02/10 更新
林 孝匡弁護士
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広告配信で収益をあげているため、あなたの個人データが利用される。ただし、広告主はあなたを特定できない。伝わるのはザックリ情報だけ。個人情報の取り扱いについては最大限の配慮をしていると考えられるが、Facebook側には、ほぼすべての行動(タップ)が把握されていると思ってください(つながり、何をシェアしたか、どんなコメントをしたか、アプリ上でどんな行動をとったか)
利用規約:2020-10-22改定版、 プライバシーポリシー:2022-01-04改定版。
本レベルは上記サービス自体の評価ではありません。サービスの利用時に、特に知っていて頂きたいレベルを表したものです。
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項目1:権利関係
第三者の知的財産を侵害してはダメ。
くわしくは別の規定あり→【知的財産権】(リンクから飛べるようになってます)
別に規定を設けてるくらいなので、知的財産に対する態度はキビしめな印象。
侵害行為をすると、アカウントが永久的に停止されるおそれもあるので注意(4-2)
■ 3.3
あなたの知的財産権(投稿などのコンテンツ)は、Facebook側が利用できる。
たとえば、あなたがFacebookで写真をシェアした場合、Facebookはその写真を保存、複製
などをできる(写真を削除すれば、Facebookのその権利は消滅する)
■ 3.4
Facebookに関する一般的な知的財産権は、Facebookのもの。
項目2:解除解約
規約違反などの行為があった場合、アカウントが永久停止されるおそれあり。
項目3:あなたの義務・責任
一般的な内容。ザッと目を通しておきましょう。
項目4:事業者の義務・責任
■ 4-3(法的責任の制限)
・第2段落
【製品に問題が生じた場合、いかなる状況においても、あなたの損害について一切の責任を負わない】と規定しているが、常に有効かは疑問
〈理由〉
事業者に〈重過失〉がある場合でも損害賠償責任の〈全部〉を免除していると読
める。ケースによっては、消費者契約法8条1項1号・3号に違反している可能性がある。
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【事業者の義務】
■ 1.提供するサービス
・有害な行為への対処〜
他人に危害を加えるような行為を発見した場合、削除・法執行機関への相談など、適切な処置を講じる。
項目5:その他(プライバシー等)
■ 冒頭の2段落目
・広告配信のために、あなたの個人データが使用される。
その結果、あなたの興味・関心にあった広告が配信される。
ただし、広告主があなたを特定できない
広告主が知れるのは「サイクリング好きの18歳〜35歳までの人」くらいの情報
あなたの氏名やメールアドレスなどの個人情報が広告主に伝わることはない。
「ユーザーの情報を売ることはない」と宣言している(プライバシーポリシーにて)
■ 3-3
2. あなたの情報が利用される
私としては、かなりおせっかいな機能
→たとえば、あなたが①広告のイベントに興味を持ってることや、②ある広告にいいね!をし
たことが、あなたの友達に表示される場合がある(★設定で変更可能)
※ たとえば、承認せざるを得なかった職場の上司(【友達】であろうはずがない)に、あなたの関心が
伝わるおそれあり。「○○に興味あるんだね」と話しかけられて鳥肌MAXになる事態も想定される。
Facebook上の友達にウザイ奴がいる場合は、設定で変更しておきましょう。
■ トラブった場合、基本は日本の法律を適用。裁判所も日本。
この投稿は、2022年02月10日時点の情報です。
また、解説にない箇所が重要でない
ということではありません。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮して
ご活用いただくようお願いいたします。